演者
基調講演「高齢者虐待の背景にある養護者の複合的脆弱性」
栗田 真由美 くりた まゆみ
静岡県立大学看護学部 助教
【経歴】
行政保健師として、高齢者福祉・介護、保健分野、障がい分野、保健所業務など多領域で地域支援に従事し、特に高齢者福祉分野では、高齢者虐待や認知症に関する相談支援から施策形成まで幅広く携わってきた。
2020年より教育活動に従事。大学院修士課程では地域包括ケアをテーマに研究を行い、博士課程では高齢者虐待および養護者支援に焦点を当てた研究を推進し、2024年に静岡県立大学大学院看護学研究科にて看護学博士号を取得した。
現在は、高齢者虐待や養護者支援の知見を基盤に、地域共生社会の実現に向けた複合的課題への支援体制整備、ケアラー支援について検討を進めている。現場と学術を架橋する視点を強みに、地域社会における支援の質向上に資する研究・教育活動を展開している。
また、日本初の医療専門職によるダブルケア支援団体「DC NETWORK」の副代表として、複合的ケア課題を抱える方々への支援活動にも取り組んでいる。
基調報告1「アドバイザー派遣事業からみえる高齢者虐待対応の課題」
村松 哲也 むらまつ てつや
静岡県健康福祉部福祉長寿政策課長
平成7年4月 静岡県採用
令和3年4月 静岡県健康福祉部新型コロナウイルス対策課課長代理
令和4年4月 静岡県健康福祉部地域医療課医療人材室長
令和6年4月 静岡県健康福祉部福祉長寿政策課長
現所属では、高齢者虐待防止対策のほか、高齢者の生きがいづくり、介護保険事業支援計画、地域福祉支援計画、市町村の包括的支援体制整備、孤独・孤立対策、認知症施策等を担当
基調報告2「高齢者虐待事例に対する市町の責任と養護者支援の実状」
柏木 沙帆 かしわぎ さほ
富士宮市 高齢介護支援課 主任社会福祉士
大学卒業後、医療機関で医療介護現場に従事した後、社会福祉協議会にて小地域福祉活動の立ち上げや福祉教育、日常生活自立支援事業、地域活動支援センター担当として11年間従事しました。平成28年に富士宮市役所に入庁し、生活保護ケースワーカー、生活困窮者自立支援事業担当等生活困窮者に対する支援担当を経て、令和8年4月から地域包括支援センターの社会福祉士として配属されています。
基調報告3「認知症カフェからの報告」

岩田 照賢 いわた としかた
平等寺・来迎寺住職。NPO法人ひだまりファミリーステーション理事長。浄土宗総合研究所における「特定課題に向き合う浄土宗寺院の社会貢献活動の研究」の研究スタッフとして、宗教と地域福祉のつながりについて学びを深めている。浄土宗の「お寺での介護者カフェ」立ち上げ支援員として、各地の取り組みを支えている。現場では、ケアラーズカフェともいき代表、子育てサロンがくろくどう代表、サラナ親子教室代表、ひだまり家代表として、多世代が安心して集える居場所づくりを続けている。子ども食堂や大人食堂の運営にも関わり、地域の中での孤立を防ぎ、自然な支え合いが生まれる関係づくりに取り組んでいる。NPO法人青少年就労支援ネットワーク静岡のボランティアとして「みんなのひろば太子堂」「にじっこ」に参加し、高齢者や生活困窮者の就労支援にも関わっている。宗教者として「いのち」と「つながり」の大切さを大事にしながら、地域に寄り添う実践を重ねている。
座長

池田 直樹 いけだ なおき
一般社団法人日本高齢者虐待防止学会 理事長
1976年京都大学法学部卒。86年大阪弁護士会に登録。95年サンフランシスコで権利擁護活動を視察し、97年「大阪アドボカシー法律事務所」を設立し、その後「上本町総合法律事務所」に変更。ライフワークは高齢者や障害者の人権問題。日弁連高齢者障害者の権利に関する委員会副委員長、2004年大阪弁護士会人権擁護委員会委員長、大阪府社会福祉協議会運営適正化委員会委員などを務め、現在日弁連障害のある人の差別禁止に関する調査研究委員会副委員長、大阪市社会福祉研修・情報センター運営委員会委員。オーストラリアの高齢者入所施設(QEC)、シカゴの障害者権利擁護センターの視察、オランダでの知的障害者の世界大会に参加、イギリスの障害者権利擁護委員会を視察、ドイツでの障がい者権利擁護見本市の視察、バンコック(タイ)でのアジアの障害者権利擁護の報告会に参加。障害者差別禁止法関係のコラム「丸い地球の街角で」を毎日新聞に連載。07年「共著・高齢者虐待対応の法律と実務(学陽書房)」、09年「共著・ケーススタディ・障がいと人権(生活書院)」、23年「共著・外国籍だと調停委員になれないの?(生活書院)」
