大会長挨拶

この度、2022年9月10日(土)に第18回日本高齢者虐待防止学会足立大会を開催する運びとなりました。大会テーマは「高齢者虐待~多様化した要因と課題~ポストコロナ時代に変革の方向性を考える」です。

2022年の現在も新型コロナウイルス感染症により、全世界の人々が未曽有の経験をし、日本では、新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言が発出され、様々な生活制限の中で過ごすこととなり、大きな変化が生じました。高齢者においても様々な介護サービスの制限や施設においても面会制限等を余儀なくされました。しかし変化したのは生活だけではなく、人間関係、特に家族関係に大きな影響があり、それらの問題はなかなか顕在化せず深刻な状況となり、重篤事例として支援者が関わることが多くなっています。

2022年6月、未だに新型コロナウイルス感染が収束されたとは言い難い状況です。これからは、ポストコロナ時代に相応しい高齢者虐待防止の方策を考えていく必要性があり、その体制づくりが喫緊の課題といえます。

本大会では、これらを踏まえ、多様化した高齢者虐待の要因と課題が見えてくる講演やシンポジウムを企画しました。参加者の皆様とともに新たな方策が考えられるような大会をめざしております。

本大会は感染防止対策を鑑み、オンライン開催とさせていただきました。パソコン画面を通してということになりますが、多くの皆様方とお会いできますことを企画・実行委員一同、心よりお待ち申し上げております。

第18回日本高齢者虐待防止学会 足立大会

大会長 吉岡 幸子(帝京科学大学 看護学科 教授)